東京マラソンを浅草の駒形どぜう前にて沿道から応援。今回はじめての観戦でしたがとても楽しい時間でした。
沿道で応援していた1時間ほどのあいだに僕が出会った出来ごと。
途切れることのない集団のなかを走る親族や友人を、沿道から一目応援しようと見つめる人々。沿道から応援する親族をみつけ、走り寄るランナー。
思い思いの姿に仮装を楽しみ、沿道で応援する人々を楽しませつつ、自らが走ることそのものを楽しんでいるランナーたちの姿。
42.195kmを誰もがぎりぎりで、しかし、信じられないほど軽やかに走っている。
レースの先陣をきるアスリートたちの息もつまるような、スタミナと経験だけでは勝ち残ることのできない、心理戦をともなったデッドヒート。
だが、このレースの本番はある意味これからであるともいえる。
彼らが通り過ぎたあとのその他大勢のランナーのために封鎖された路上は、たくさんの顔と鮮やかな物語をもった名もなきランナーたちの、当たり前だが異なる人生が交差する道になっていた。
記録や名誉ではないところで繰り広げられる人間模様をみつめ、いつもの道でそれに出会えることも、このレースの楽しみのひとつなのだろう。それに僅かながら触れられたことが今日はすこし嬉しかった。