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加藤 孝司/KATO Takeshi
Design, Real Landscapes

デザイン・ジャーナリスト。東京は浅草生まれ。建築・デザインを横断的に探求、執筆。
デザイン誌や建築誌などへの寄稿をはじめ、2005年よりはじめたweblog『FORM_story of design』では、建築、デザイン、映画や哲学など、独自の視点から幅広く論考中。
http://form-design.jugem.jp


月別アーカイブ: 12月 2011

雲と重力

東京都現代美術館ではじまった、近藤哲雄+トランスゾーラー「クラウドスケープ」は、フレームのなかに雲を発生させ、それを閉じ込める装置である。

外気や気圧、水分量や、水分の成分によって刻々と変化するインタラクティブな存在である雲が作り出す風景は、いっときとして同じものはない。目の前を歩いている人の後ろ姿が雲の中に消えていく体験、自分の脚が消えていく感覚は、ちょっと言葉にあらわすことのできない驚きがある。

環境が整えば、この約6メートル四方の空間の中層に雲がぽっかりと浮かび、上下に雲のまったくない空間が出現する。原理的にはこの空間に雨を降らせることも可能だというから驚きだ。数メートル移動するごとに空間が有機的に変容するまったく新しい体験がここにはあった。

アート、建築、エンジニアリング、そのいずれのかの要素が一つでも欠けたら成立しないデリケートな作品であろう。逆にいえば、かように自然環境とはデリケートな存在であることをわれわれに気づかせてくれる作品でもある。

※2012年1月2日と3日は入場無料にて体験できるとのことです。詳しくはMOTのhpにてご確認ください。

 

「cloudscape」

公開中~2012年3月22日(木) 10:00~18:00

会 場 : 東京都現代美術館 サンクンガーデン
観覧料 : 東京都現代美術館で開催中の企画展または常設展の当日有効チケット
または《クラウドスケープ》の入場チケット(高校生以上200円)
休館日 : 月曜日(祝日の場合は翌日)、12/29-1/1、展示替え期間(1/16-2/3)ほか


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